社会福祉法人岸良福祉会デイサービスきしら

見守りそしていつも自然体で》

 

山と海に囲まれたのどかな地域で人々が日々の生活を営む肝付町岸良地区。

そんな地域の中で、高齢者にやさしく寄り添い支え合い笑顔で過ごせる場所をつくろうと開所したのが「社会福祉法人岸良福祉会デイサービスきしら」だ。

 

 

もともと保育園だった施設を改装してオープンしたのは平成24年6月1日。
当時、閉園を受けて地域住民から高齢者福祉施設として存続してほしいという声があがったという。

 

立ち上げメンバーの一人で管理者の平田英子さんによると、この地域で独居老人になると、施設を利用するために岸良を離れないといけないという不安と、「きした(岸良)弁」でコミュニケーションをとりたいという気持ちがあって、福祉施設開所を望む声が出てきたのだという。

 

管理者の平田英子さん

 

ここでいう「きした弁」とは岸良地区で使われてきた方言で、鹿児島弁をベースにしているものの、単語や感動詞など独特な言いまわしをする。

 

例えば驚いた時に「おっ」「うわっ」などと言うところをきした弁にすると「あおっ」となる。
その後に続く言葉も省略されることが多く、「あおっ」の一言だけで済む場合も多々あるのだとか。

 

岸良弁でコミュニケーションをとるようにしている

 

3月の閉園後はあわただしく時が過ぎた。
準備期間が2か月ほどしかなく、オープニングスタッフ総出で作業にあたった。
「壁にぶつかってもみんなで笑って乗り越えてきました。それがあったから明るい雰囲気の施設になっているのかもしれません」

 

■手をかけるのではなく目をかける

5人体制でスタートした同施設。始めの頃、利用者はわずか3人だった。
5人で3人を看ていたからこそ無理なく自然体で利用者やスタッフとの信頼関係を楽しみながらはぐくめたのだという。

 

木のぬくもりを感じさせる施設内

 

「うちは介護しなきゃというのではなく、見守りを大事にしています。なんでもかんでも手をかしていたら、自分でできたことができなくなってしまう。
ここは通所なので家に帰ってからも生活をしないといけません。
例えばお風呂は個浴(※)なのですが、洗えるところは自分でしてもらう。最後の仕上げを手伝っています」

※1人用の浴槽を用い、1人ずつ入浴する方法

 

その効果が表れているのか、利用者の要介護度は通所開始時から現状を維持している人がほとんどだ。
「手をかけるのではなく目をかける」。これは手抜きだと思われるかもしれないが、利用者からは「ここに来るのが生きがいになっている」というような肯定的な意見しか聞かれない。

 

盆、正月を忘れるくらい楽しいと話す施設利用者

 

定期的に行われるレクリエーションも楽しみなようで、干し柿づくりや干し大根づくりなど、かつてこの地域で行われてきた当たり前の日常を体験する。

 

現在の施設利用者は25人。
みんながテーブルに集まると世間話が始まり、それがいつの間にか歌や踊りになって盛り上がる。
「ここにきたら気持ちが若くなります」「元気が出るから病院に行かなくて済む」と、笑顔で答える施設利用者。それを見守るスタッフの表情も笑顔で溢れている。

 

 

社会福祉法人岸良福祉会デイサービスきしら

〒893-1511

鹿児島県肝属郡肝付町岸良392-1

TEL・FAX0994-45-6776

営・月~日曜日8:30~17:30

(12/30~1/3休)